2013.12.11

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「1つ叱って4つ褒める」

 

弊社も若い社員が増え活気があるのは良いことだが他人事ではない。
「うまく社員を叱れない」悩む経営者、上司の方が増えていると聞きました。
前々回も書いたように、
小学一年生からゆとり教育を受けて育った世代が高校3年生。
いよいよ来年の春に社会に出てくる。
彼らを理解した上で、
うまく叱らないと、
やる気をなくしたり、反発して会社を辞める。
脳科学的に言うと、
脳は褒められると、線条体という部分の活動が盛んになって、
快感を感じる脳内物質、ドーパミンの分泌を促す。
良い事をしたら褒める。
これを繰り返すと、「よし頑張ろう」というポジティブな気持ちになりやすく、
褒められる前からドーパミンの分泌が始まり、
快感の前倒しが起きるらしい。
つまり褒められたいと感じ、より一層良いことをするようになる。
ただし、いたずらに褒め続けると快感が薄れていく、
また、当然褒めてもらえるだろうと期待したときに褒められないと
ドーパミン系の活動が止まって落胆したり、怒りに転化してしまう。
これを防ぐためにより高いレベルの行動ができたときだけに褒めたり、
褒める回数を徐々に間引くといいいようだ。
では、叱られたときのメカニズムはどのようなものか?
叱られると脳の扁桃体という部分が活動し「すくみ反応」が生じる。
恐怖のあまり行動を抑制する反応で、
これを「恐怖学習」と呼ぶらしい。
少しずつ学んでいくのではなく
恐怖学習は一発で強烈に学習する。
特に扁桃体は目線に反応することも知られており、
子どもを叱るときに目線を合わせると効果的だといわれるのはそのためである。
叱ることで恐怖を与えすぎるとトラウマになり危険も伴う。
人間の脳は、マイナスの出来事をプラスの出来事よりも約3倍強く感じるとされる。
昔から「1つ叱って、3つ褒め」と言われてきたが、
日本人の場合、4倍近いという報告もあり
「1つ叱って、4つ褒める」などのバランスが大事である。

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